日記

 V先生がやってきた!という事で昼頃からみんなでカラオケ。そして夜は部室で鍋。鍋のだしはあごだし(とびうお原材料)を使って具は、野菜と鶏肉と豚肉と牡蠣と餅。なんかバラエティ溢れる内容で、めりっさ旨かったですよ!


 12時くらいから朝まではV先生に教えてもらいながら中国麻将(中国式麻雀)をプレイ。ちなみに中国式と言いつつも世界共通ルールなので、覚えれば世界中の人間と打てます!ただ、日本での競技人口は一説には2000人という話なので国内ではあまり打つ機会が無いかも・・・でも相当面白いです。麻雀好きなら周りの人間も巻き込んで是非やってみてください。
 以下は中国麻将についてやや専門的な雑感。


 日本式と中国式の違いは色々あるのですが、主な大きな違いは、
①8点縛り
②役が88種類
③連荘無し
④リーチ・ドラ無し
⑤フリテン無し

 後は王牌が無くて最後までツモったり、チョンボがアガり放棄で続行だったり、食い下がりがなかったり、暗カンが完全伏せ牌だったりするんですけど、やってて戦略に直接つながるルールは↑の五種類だったと思います。
 まず、①の8点縛り(中国式では役ごとに点数が決まっています。メンゼンツモ4点とか、ピンフ2点とか)ですが、日本式で言う所のマンガン縛りみたいな感じです。しかも④にある通り、リーチ・ドラが無いので純粋に手役で8点作らないといけない所が大変。タンピンイーペーコー両面待ち!とかなってもロンだと点数が8点に届かないからアガれない、とかいう事態が起きたりします。


 次に②の役が88種類というルールですが、これはもう普通に88種類覚えるのが大変。なんせ日本式にある役より軽く倍以上あるんですから。しかも日本式の麻雀に慣れた頭では訳の分からない役も沢山あって、更なる混乱を呼びます。二暗刻とか二色同順ならまだ納得出来るんですが、組合竜(三色スジ一通。①④⑦二五八369)とか推不倒(上下の区別が無い牌だけ使用。白・1234589のピンズ・245689のソーズ)などは軽く理解の範疇を超えています。そもそも8という数字が中国では縁起が良いらしく、無理矢理88にする為にこんな役作ったんじゃんないのか!?という気がしてきます。ただ、どんなクズ配牌でも何かしら狙える役があるというのは夢があっていいですね。まぁ、でも最初の方は頻繁に使う役だけ覚えとけば問題ないです。


 ③の連荘無しというのは、親がアガろうが流局だろうが親番が流れるということです。メリットとしてはプレイ時間が想定しやすかったりするんですが、一度流れを失うと、どうしていいか分からなくなるという状況が良く起こります。つまり連荘が無いので、ある程度差をつけられて残り2・3局とかなるとホントに絶望的な気分になってきます。

 
 そして、④のリーチ・ドラ無しですが、このルールが一番中国麻将らしい気がしますね。8点縛りと相まって、麻雀っていうのは手役を目指すものなんだよ!と教えてくれます。


 最後に⑤のフリテン無し。ちなみに食い替え、同順ロンもオッケーです。最初はフリテン無いとかどういうことだよ!と思いましたが、実際にやってみて実感しました。中国麻将は8点縛りの影響上、片アガりの状況が異常に起こるので、フリテンなんかあったらやってらんないのです。だからスジ読みとかが全く意味を成しません。むしろ通ったらそのスジが危なくなったりします。ここらへんも中国式独特の戦略ですね。



 こんな感じに書いてみましたけど、やっぱり実際にやってみないことにはこの楽しさは伝わらないでしょう。ちょっとルールが違うだけで、ここまで考え方を変えなきゃいけないんだな、という感覚はとても貴重ですよ。